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四通八達の家


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うちの近所に咲いていた紫陽花

昨日は委員会でした。

読書は「四通八達の家」

『みどりごの心』より でした。


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暑さの真最中は、どんなに隔ての
垣の中に閉じこもることが
好きな人でも、開けひろげた所に
住みたいと思うでしょう。


(中略)

勿体ぶるほどのことも、
秘すほどのことも、
気取るほどのことも何もない私たちは、
二人の間だけでなく、
いいたいことは、
きいてくださる限りの方に、
筆や言葉でいうことを惜しみません。
それだけ喜んで他人のいうことも
よくききます。
心の中にも、身のまわりにも、
あるものは皆出してしまって、
毎晩硝子戸から星や月を眺めて
寝る時には、残っているものは
働いたあとの疲ればかりです。
朝になるとその疲れもなくなって、
また全く自由な気持ちになります。

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家にも、心の中にも

垣根を作らないということが

書かれている文章でした。




羽仁先生も、最初からそうした心持ちで

あったわけでなく、

自分や人の垣根を結ぶ心持ちと

長い間戦ってきた、と書かれています。




私自身も、今までに何度も

引きこもりになりました。

今だって時折、

ふてくされて、引きこもりに

なっています。

心の中で、お布団かぶって

押入れにこもっているイメージ(笑)。




周囲の人は、それはないでしょう、

と笑いますが、本当です。

小心者で、負けず嫌いで、

それでいて気を使う性格(笑)なので。




昔、初めて最寄りリーダーをした年、

みんなに連絡をとるのが、

とても億劫で、

苦痛だった記憶があります。




私が心の中に作っていた垣根は、

それは高く頑丈で、

垣根の内側は、とても安全で、

そして孤独でした。





人にどう思われるかが、

とても気になりました。

どうせ、わかってもらえないし。

と、わかってもらう努力も

していなかったし、

相手のことも、

わかろうとしていなかった

のだろうな、と今は思います。





子どもが大きくなるにつれ、

子どもとの関係、ママ友、友の会、

PTA、町会など、人との関係なしでは、

すまされなくなってきました。




苦痛を感じながらも、

友の会でたくさんの先輩や仲間に

囲まれるうちに、

対人恐怖症、引きこもりは

いつの間にか、

ほとんど、消えていました。




一昨日おじゃましたKさんのお宅は、

この文章に出てくるような、

風通しのよい家でした。

網戸もなく、玄関脇の大きな窓から、

廊下、和室、縁側からお庭へ、

またお台所から、勝手口へと、

爽やかな風が通り抜けるのが、

目で見えるようなお宅でした。

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風が通り抜ける先にはこのお庭が



委員会の読書の感想で、

もよりのTさんも、

全く同じことを述べていました。

この文章は、まさしくKさんのお宅

そのもの!と感じた、

自分が嬉しくなりました。




私の家の中も、心の中も、

風が通り抜けるように、

不要なものがないか、

今一度、見直してみたいと思います。









by tomozoushigaya | 2015-06-12 07:05 | Comments(0)
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