『漫画 君たちはどう生きるか』

c0367444_06120003.jpg
寒い師走の日曜日。

あれこれと片付けなどをしながら、

それでものんびりと過ごしました。

午後、上の子とそのあたりをぶらぶら散歩した以外は、

ずっとうちにこもっていました。



子どもがお友達に借りた本を、

ようやく読み終わりました。



『漫画 君たちはどう生きる』
吉野源三郎著 マガジンハウス刊

人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて

人間が本来、人間同士調和して
生きてゆくべきものでないならば、
どうして人間は自分たちの不調和を
苦しいものと感じることができよう。
お互いに愛しあい、お互いに好意をつくしあって
生きてゆくべきものなのに、
憎みあったり、敵対しあったり
しなければいられないから、
人間はそのことを不幸と感じ、
そのために苦しむのだ。
また、人間である以上、
誰だって自分の才能をのばし、
その才能に応じて働いてゆけるのが本当なのに、
そうでない場合があるから、
人間はそれを苦しいと感じ、
やり切れなく思うのだ。

人間が、こういう不幸を感じたり、
こういう苦痛を覚えたりするということは、
人間がもともと憎みあったり敵対しあったり
するべきものではないからだ。
また元来、もって生まれた才能を
自由にのばしてゆけなくてはうそだからだ。
およそ人間が自分をみじめだと思い、
それをつらく感じるということは、
人間が本来そんなみじめなものであっては
ならないからなんだ。
コペル君。僕たちは、自分の苦しみや悲しみから、
いつでも、こういう知識を
汲み出してこなければいけないんだよ。



吉野源三郎氏は1899年生まれ。

編集者・児童文学者で、あの岩波少年文庫の創立に

尽力された方とあります。



人は成長していくにしたがって、

世界は自分を中心にまわっているわけでは

ないことを知っていきます。

昔の人が天動説を信じていた頃、

実は地球が動いていることを発見し

声をあげたコペルニクスにちなんで、

主人公のおじさんは、甥っ子に

コペル君という呼び名をつけるのです。



コペル君の通う学校でのいじめから、

細胞の分子の話、

地球と宇宙の関係、

ナポレオンの話まで、

とても話が広く、それでいて

全てがつながっていて、

面白くて一気に読んでしまいました。




若い人たちに向けて書かれている本ですが、

最後に筆者が読者に投げかけている問いが

自分にもあまりに力強く響いて、

びくっとするほどの衝撃をうけました。



漫画本でない原作のほうも、

読んでみたくなりました。

池上彰氏が心から感動し、

人生を決めた一冊だそうなので、、、(笑)。




月曜までとお願いしてあったので、

無事にお友達に返せてよかったです。

子どもたちはこれを読んで、

どう感じているのかな。

c0367444_06120738.jpg






# by tomozoushigaya | 2017-12-18 06:36 | 教養・友の会 | Comments(0)